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小学館edu発売中です。

9月17日発売の小学館edu11月号の巻頭特集を6ページ担当させていただきました。

私は20代の頃から旅が好きでいろんなところに行きました。
文化の違い、価値観の違い
旅に出る度に新しい発見がありました。
そして世界の中の日本を感じることが多くなりました。

一番意識するのは「世界基準」です。

教育者になって改めて日本の教育を考えました。
そしてアメリカや中国の教育現場を見ました。

行く度に思うのはアメリカの子供達は自分で自分を鍛え上げなければ保証がない。
ということがよくわかってることです。
みんなと同じでは始まらない。
自分にしかできないことはなにか。
海外の子供達は小さなころから授業の中でデスカッションを繰り広げます。
自分の考えをどのように相手に伝えるか。
受験の塾と同じようにデスカッションの塾もあります。

受験で培った思考力精神力など大切なものはたくさんあります。
ただ社会人として活躍するときには学校というブランドを取り除き一個人としてどれだけ能力があるか。
ペーパーテストだけでない。個人の力が試されます。
大人になってから身につけるものではありません。

将来日本を担う子供達は彼らに対抗できるのだろうか。
司馬遼太郎さんのお話の一部をご紹介します。

「言語の基本は外国語ではない。母親によって最初に大脳に植えこまれたその国のつまり国語なのである。
 国語(日本語)は、日本文化二千年の所産であるだけでなく、将来、子供たちが生きてゆくための唯一の生活材で あり、精神材であり、また人間そのものを伸びさせるための成長材でもある。」
「日本人は英語がへただから、多くを語らず、主張も控えめにする。という人があるが、そういうことはありえない 国語がへたなのである。」
「国語力は、家庭と学校で養われる。国語力にとっての二つの大きな畑といってよく、後は読書と交友がある。」

「国語はいかに人間にとって大事かという考え方については、ごく最近はじまったばかりである。
 筆者としては現場の先生方に、祈るような気持ちでいるだけである。」

君たちは次の時代の担い手。だからこそ国語力をアップしてほしい!

君たちが社会に出る頃には今以上に日本はグローバル化し優秀な人材が国籍関わらず集まっていることでしょう。
学歴ではなく本当に「力」のある人がはばたける世の中になると思います。

みんなも知っている「ユニクロ」という会社は会社の中で使う言葉を「英語」にするそうです。
お隣の国韓国の「サムソン」という会社の英語の合格ラインはTOEICが日本の基準よりも200点も高いのです。
朝は7時から出勤し、4時には終了その代わり大人も自分の能力をもっともっと磨きをかけるために勉強するのです。

そんな世の中で対等に仕事をしようと思ったら、まずは世の中のできごとを冷静に判断し、論理的に自分の意見を相手に伝える力を養わないとね。
英語の発音がいいとか、ちょっと英語が話せるというとバイリンガルのように思われがちですが何より本当に大切なことは国語の力を養うことです。
アメリカに小学生の時から留学している子供より高校生で留学した子供の方がTOEICなどでも高得点をとることが多いそうです。
きっちり国語で言葉で考える力を養ってから第2外国語をマスターした方が習得時間が短いのですね。

そんな私の国語力への想いをできるだけ低学年の子供たちにもわかりやすいかたちで説明しました。
お時間あればぜひご一読ください。
小学館 edu


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